噴上裕也のセリフには、暴走族のリーダーらしい粗野で俗物的な一面と、自らの美意識に殉じるスタイリッシュな哲学が同居しています。ファンの記憶に強く刻まれている名言を厳選して解説します。
「よォーく 見るとよォー ニットのセーターに 小銭の入ったポシェットだぜー。あ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜っ! かわいそーに! バレバレのビビりまくりじゃあねーか!」
病院で仗助と初めて対峙した際、仗助の心理状態を「匂い」で見抜き、ナルシスティックに煽り立てる初期の代表的セリフです。この自信満々の軽薄さと傲慢さが、後のエニグマ戦での変化をよりドラマチックに引き立てます。
「オレの『ハイウェイ・スター』はよぉ〜。スピードと、匂いを追跡する『能力』だけに優れていると思ってたぜ…」
エニグマに囚われた仗助を救出するため、自らのスタンド能力を極限まで絞り出し、紙の隙間へと滑り込ませた瞬間の独白。自らの限界を定めず、仲間のために新たな可能性を切り拓いた名シーンです。
「だが…見捨てられたら 心にいつまでも『しこり』が残る! そっちの方がずーっと怖えーッ!」
敵の脅迫を跳ね除け、自らが紙に封印されるリスクを承知で仗助を救う決断を下した噴上裕也の魂の叫びです。「利害」ではなく「後味の悪さ・心の誇り」を基準に行動を選択するこのフレーズは、ジョジョシリーズ全体を貫く「人間賛歌」を最もストレートに表現した名言として語り継がれています。