浅野大義のあまりにも人間味にあふれた壮絶な生き様は、やがて書籍となり、映画『20歳のソウル』として映画化された。実話映画としてスクリーンに蘇った本作は、単なるお涙頂戴の病闘記ではない。葛藤や情熱、そして恩師や仲間との固い絆を描き切った屈指の青春ヒューマンドラマとして、映画業界および音楽業界の双方から絶大な評価を獲得した。
主人公の浅野大義役を熱演したのは、若手実力派俳優の神尾楓珠だ。トロンボーンの猛練習を重ね、吹き替えない本気の演奏と魂の叫びを体現した彼の演技は、観客の涙を誘った。また、吹奏楽部顧問の高橋健一先生役を演じた名優・佐藤浩市による重厚な存在感は、作品全体に深い説得力を与えている。師弟であり、音楽の同志でもある二人の緊迫感漂うやり取りと愛ある指導のシーンは、スクリーン越しに観る者の胸を熱く焦がす。