手のひらを返した瞬間は、あまりにも早く訪れた。第1作目が世界的な大ヒットを記録し、玩具の売上が爆発的に跳ね上がると、マテル社の態度は一変する。自社製品の露出機会を逃したと痛感した同社は、続編となる『トイ・ストーリー2』への参加を自らアプローチしたのだ。
こうして実現した作中でのデビューシーンは、秀逸なセルフパロディに満ちていた。「ツアーガイド・バービー」として登場した彼女は、おもちゃ屋の通路を青いコンバーチブルで走り抜け、完璧な笑顔とマニュアル通りの完璧な接客を披露。マテル社が恐れていた「イメージの固定化」を逆手に取り、自虐とユーモアを交えた演出で観客の心を掴んだ。この成功が、次なる大躍進への扉を開くことになる。