かつて年末になると、本部の巨大な臼の周りに幹部らが集い、千客万来の賑わいを見せていた「餅つき」。この行事は単なる季節の親睦会にとどまらない。直系組長らが集結し、共に汗を流すことで長幼の序と絶対的な忠誠を確認し合う、きわめて政治的かつ戦術的な内部儀式であった。
しかし、暴力団対策法や暴力団排除条例の強化に伴い、そうした大規模な集会は当局の監視や取り締まりの標的となった。警察による厳戒態勢が敷かれる中、大々的な「餅つき」の実施は事実上困難となり、行事の形式や実施方法は大きな変更を余儀なくされている。報道の表面的なニュースだけでは窺い知れない組織の裏事情や、緊迫する最新情勢の真相がここにある。