本作をめぐっては、一部で「過保護な親を肯定する歌なのではないか」「ありがちな家族愛の賛美に過ぎない」といった表面的な誤解が散見されます。しかし、楽曲の構造とコンテクストを精査すれば、それが全くの的外れであることが分かります。
ドラマ『過保護のカホコ』が描いたのは、母娘の過剰な一体化と、そこからの脱皮でした。星野源が提示した『Family Song』は、過保護や依存を肯定するものではなく、「互いに独立した個として尊重し合いながら、相手の無事を願う」という健全な心理的距離感を歌っています。依存関係(共依存)と、健全な連帯(インタールード)を明確に区別して描いている点こそが、本作の真の革新性です。