現在、日本国内で純血種のボンベイを家族として迎えるための現実的なルートは、公認キャッテリーを営む専門ブリーダーからの直接譲渡、あるいは極めて稀なケースとしての海外からの直接輸入に限られます。
2026年時点におけるボンベイの子猫の価格相場は、およそ28万円〜45万円台で推移しています。ショーキャットとしてのスタンダードを完璧に満たす個体や、卓越したショークオリティの血統ラインを持つ子猫の場合、50万円を超える価格設定がなされることも珍しくありません。物価高や遺伝子スクリーニング検査費用の高騰に伴い、数年前と比較しても相場は堅調なプレミアム水準を維持しています。
数が極めて限られている国内において、健全な個体を迎えるための「優良ブリーダーの選別基準」は以下の通りです。
第一に、国際的な血統登録機関であるCFA(The Cat Fanciers' Association)またはTICA(The International Cat Association)に正規登録されたキャッテリーであること。第二に、両親猫の遺伝子検査(特に後述する心筋症や遺伝性疾患)の結果を包み隠さず開示できること。そして第三に、生後間もない子猫の早期引き渡しを行わず、母猫や兄弟猫と社会化期(生後84日以降)をしっかり過ごさせているかどうかが決定打となります。
なお、国内ブリーダーの絶対数が少ないため、出産予定の段階で予約が埋まり、「ウェイティングリストに登録して半年から1年以上待つ」というプロセスが一般的です。「即日引き渡し可能」などと謳う不透明なペットショップや仲介サイトに対しては、慎重な裏付け調査が求められます。