皮肉なことに、過度に商業化された新大久保に飽きた若者たちが、今こぞってこの地を訪れている。彼らが求めているのは、インスタ映えするチーズドッグではなく、地元のおばちゃんが切り盛りする食堂の、飾り気のないコムタンスープや豚足だ。SNS上では「#リアル韓国」「#ディープ東京」といったハッシュタグとともに、昭和レトロな路地裏と本格的な韓国料理の画像が拡散されている。
「ここに来ると、ソウルの裏路地に入り込んだような錯覚を覚える」と語る20代の大学生は、週に一度は友人と通っているという。テーマパーク化された観光地ではなく、異文化が日常に溶け込んでいる空気感そのものが、今の若い世代には新鮮でクールに映るのだ。