地震発生からわずか20分後、根室市花咲港に第1波の津波が到達した。観測された高さは1.2メートル。しかし、これは悪夢の始まりに過ぎなかった。津波は引き波と押し波を繰り返し、第2波、第3波と回を追うごとにその高さを増していった。
十勝地方の沿岸部では、一時3.5メートルを超える津波が押し寄せ、防潮堤を越えて海水が市街地へ流れ込んだ。避難所となった高台の小学校には、着の身着のまま逃げてきた住民たちが身を寄せ合っている。「スマホの警報音が鳴り響いて、とにかく裏山へ走った。真っ暗闇の中、津波が防波堤にぶつかる地鳴りのような音が聞こえて生きた心地がしなかった」と、避難した70代女性は声を震わせた。