天気予報で「16度」という数字だけを見てクローゼットを開けると、高確率でコーディネートを外します。その決定的な理由は、最高気温16度の日は最低気温が8〜10度前後まで冷え込むのに対し、最低気温16度の日は最高気温が22〜25度の夏日近くまで上昇するという圧倒的な気温構造の差にあります。
気象庁の気象観測データやアパレル各社の動向調査を見ても、気温16度は「冬服と春服・秋服の明確な境界線」として位置づけられています。最高気温が16度の場合は、日中の最も暖かい時間帯でさえやや肌寒く、日没後は冬用のライトアウターやしっかりとした風除けが不可欠です。一方で最低気温が16度の日は、朝の通勤・通学時に少し羽織りものが欲しくなる程度で、日中はアウターなしの半袖や薄手のカットソー1枚で快適に過ごせる陽気になります。
このように、「16度」という数値を基準にする際は、それが一日の上限なのか下限なのかをまず見極めることが、快適な着こなしを成立させるための絶対条件です。