熱中症の再発を予防するためには、事後対応ではなく「身体の事前準備」が決定打となります。
脱水を感じた際や発汗が多い場面で重宝されるのが経口補水液(ORS)ですが、日常のお茶代わりにガブ飲みするのは禁物です。塩分やカリウムが高濃度で配合されているため、「脱水症状の兆候を感じたときに、ゆっくり少量ずつ噛むように飲む」のが正しい飲み方です。喉が渇く前の日常的な水分補給には、麦茶や水にひとつまみの塩を合わせたもので十分対応できます。
また、本格的な暑さが到来する前、あるいは体調回復期に不可欠なのが「暑熱順化(しょねつじゅんか)」です。体を徐々に暑さに慣らし、発汗による体温調節機能を呼び覚ますトレーニングを行います。
具体的には、1日30分程度のウォーキングや軽いジョギング、湯船に浸かる入浴(シャワーで済ませない)を2週間ほど継続します。適度な汗をかく習慣をつけることで、汗腺の働きが活性化し、塩分を体内に残しながら効率よく熱を逃がせる「熱に強い体」へと作り変えることができます。