左右の手を決定した後に立ちはだかるのが、「どの指が何の物理量を表しているか」という割り当ての記憶です。親指・人差し指・中指をそれぞれ直角(互いに90度)に開いた立体的なポーズを作ったとき、各指が担当する要素は左右共通です。
最も王道かつ教育現場で広く使われているのが、中指から順に唱える「電・磁・力(でん・じ・りょく)」というフレーズです。
- 中指(ちゅうし):電流(I)の向き(プラス極からマイナス極へ流れる方向)
- 人差し指:磁界(B)の向き(N極からS極へ向かう方向)
- 親指:力(F)の向き(導体が受ける力、または動かす方向)
アルファベットの物理記号を用いた覚え方としては、米国の捜査機関に見立てた「FBI(力・磁界・電流)」が国際的にも有名です。親指から順に、力=Force(親指)、磁束密度=B(人差し指)、電流=I(中指)と対応させます。英語圏のテキストや大学の電磁気学でも多用されるため、物理記号に慣れている人には極めて再現性の高い暗記法となります。
磁界の向きの判別法で迷った際は、「方位磁針のN極が指す方向、つまり磁力線がN極から出てS極へ入る流れ」に人差し指の先端を合わせることが基本作法です。