行事準備が佳境に入る秋口や初夏に多発するのが、注文や納期をめぐる致命的なトラブルです。検索サイトで頻繁に見かけるクラスポロシャツ即日発送対応という甘美なフレーズには、発注側が正しく理解しておくべき業界の構造的制約が存在します。
プリント業界の関係者が明かすところによると、即日発送が適用されるケースの多くは「無地ボディーの発送」または「既製ストックへの単色定型プリント」に限られます。完全オリジナルの背ネーム入れや複数色のシルクスクリーンプリントを施す場合、版の作成やインクの乾燥工程に物理的な日数が必要となるため、通常期でも最低3〜5営業日、繁忙期には10営業日前後の納期が設定されるのが実態です。
さらに、ポロシャツ特有のサイズ感にも落とし穴があります。Tシャツと比較してポロシャツは身幅が細身に設計されている型番が多く、「普段のTシャツと同じ感覚でMサイズを頼んだら、肩幅や胸元が窮屈でインナーが透けてしまった」という失敗談が後を絶ちません。男女兼用サイズ(ユニセックス)を基準に発注する際は、事前にサンプルを取り寄せるか、身丈・身幅のスペック表を全員で確認する慎重さが求められます。