数あるきれいなジャイアン 画像の中でも、最も有名なビジュアルが生まれたのは、てんとう虫コミックス『ドラえもん』第36巻に収録された名作エピソード「きこりの泉」です。イソップ寓話「金の斧と銀の斧」をモチーフにしたひみつ道具「きこりの泉」に、ジャイアンが誤って転落した際、泉の女神とともに現れたのが端正な顔立ちと礼儀正しい物腰を備えた“美しい剛田武”でした。
きこりの泉 きれいなジャイアンのビジュアルは、従来のトレードマークであるギザギザ模様のシャツではなく、上品なタートルネックを身にまとい、澄んだ瞳と爽やかな微笑みをたたえています。この強烈なシュールレアリズムは連載当時から読者に大きな衝撃を与え、2000年代以降のインターネット黎明期から現代に至るまで、MAD動画やアスキーアート、SNSアイコンとして爆発的に定着しました。
神奈川県川崎市の「藤子・F・不二雄ミュージアム」では、レバーを上下に動かすと泉から実物大のきれいなジャイアンがせり上がってくる体験型モニュメントが常設されており、来館者の必須撮影スポットとして連日長蛇の列を作っています。原作の枠を飛び越え、公式フィギュアや各種グッズとしても異例のセールスを記録し続けている点も見逃せません。