ドジャースの打線を引っ張るのは、やはり大谷翔平だ。この日の前打席までは相手先発の変幻自在なチェンジアップに手を焼き、三振と内野ゴロに打ち取られていた。しかし、2026年シーズンを迎えてさらに進化を遂げた大谷の修正力は恐ろしい。
7回裏、1点リードを許した場面で巡ってきた第4打席。カウント2-1からの4球目だった。相手救援投手の投じた足元へ沈むスライダーに対し、大谷は体勢を崩されることなく軸足を残した。打った瞬間、それとわかる打球音がドジャー・スタジアムに響き渡る。ライトスタンドの最深く、月夜の空へと消えていった同点ソロホームラン。ベンチに飛び込む大谷の咆哮に、スタンドの興奮は最高潮に達した。