ネット上の掲示板やSNSで「老健はずっといられない」「3ヶ月で追い出された」という書き込みを目にすることがあります。この噂の真相は、介護保険制度における「在宅復帰率」に応じた報酬体系に直結しています。
厚生労働省の規定により、老健は以下の5つの施設類型に区分されています。
- 超強化型:在宅復帰・在宅療養支援の指標が最高水準(在宅復帰率50%超など厳しい要件をクリア)
- 在宅強化型:超強化型に次ぐ高い在宅復帰実績を持つ類型
- 加算型:一定の在宅復帰実績とリハビリ提供体制を維持
- 基本型:標準的な基準を満たした従来型の老健
- その他型:在宅復帰支援の要件を満たせていない類型
国は施設側に対し、利用者を自宅や有料老人ホーム等へ円滑に送り出すほど高い介護報酬(基本報酬・加算)を支払う仕組みを敷いています。そのため、老健では入所から3ヶ月ごとに「退所判定会議」が開かれます。
医師、看護師、理学療法士、支援相談員(ソーシャルワーカー)、ケアマネジャーが一堂に会し、「身体機能がどの程度改善したか」「自宅や後続施設への移行が可能か」を厳格に評価します。決して冷遇して追い出しているわけではなく、制度上の使命として退所支援を行っているのが実情です。