キャリアの集大成としてMLSのインテル・マイアミでプレーを続けるリオネル・メッシ。北米の地に移籍して以降、かつてのような毎試合90分間フル稼働するスタイルから、強度とコンディションを極限までコントロールするスマートな運用へと移行しました。
代表チーム内におけるメッシの役割も劇的な進化を遂げています。スカローニ監督は記者会見の場で「レオが出場できる状態であれば常にピッチに立つが、我々は彼が不在のプランも完璧に機能させなければならない」と公言。事実、過酷な高地アウェー戦や連戦の場面では、メッシをベンチスタートあるいは休養に充てるマネジメントが徹底されています。
それでも2026年W杯南米予選において、アルゼンチン代表は首位の座を堅持。過酷を極める南米大陸の予選ロードで、堅固な守備組織と鋭いカウンターを武器に安定した勝点を積み上げています。「メッシが出れば神懸かったプレーで勝負を決め、メッシが休めば組織力で手堅く勝ち切る」という二重構造の確立こそが、現在のアルゼンチンが他国を圧倒している最大の要因です。