読者の最大の関心事である、正太とみゆきの恋の行方と最終回の結末を詳しく紐解きます。物語終盤、正太はともみとの関係にしっかりと向き合って別れを選び、みゆきへの想いを自覚します。一方のみゆきも、かつて惹かれていた杉本への気持ちを整理し、ひたむきに夢を追う正太の存在がかけがえのないものになっていることに気づきます。
家具デザインのコンテストで頭角を現した正太は、デザインの本場であるフランス・パリへの留学という大きなチャンスを掴みます。夢を追って旅立つ正太と、日本に残るみゆき。遠距離という壁を前に一度は別れの危機を迎えますが、お互いの存在の大きさを再確認した二人は、離れていても心を通わせ続けることを誓い合います。
最終回のクライマックスでは、数年後にパリから帰国した正太の姿が描かれます。プロのデザイナーとして大きく逞しく成長した正太は、独身寮の仲間たちに温かく迎えられ、そしてずっと彼を待ち続けていたみゆきと再会します。夕暮れの中、二人が見つめ合い、未来への確かな一歩を踏み出すシーンで物語は完結を迎えました。読後感の爽やかさと余韻の美しさは、平成初期の青年漫画の中でも屈指の完成度を誇ります。