ワードの行間が勝手に広がるのはなぜ?原因と一発で直す設定を徹底解説

ワードの行間が勝手に広がるのはなぜ?原因と一発で直す設定を徹底解説

ワードの行間が勝手に広がるのはなぜ?原因と一発で直す設定を徹底解説とは一体何なのか? 背景や要点を丁寧に紐解いて紹介します。

Wordを操作していて最も多くの人が直面するトラブルが、フォントサイズ変更で行間が開く真相です。標準テンプレートで作成された文書では、本文フォントが10.5ptに設定されています。この数値をタイトル用に見出しらしくしようと11ptや12ptへわずか1〜2pt引き上げた瞬間、まるで1行分の空行が勝手に挿入されたかのように行間が激変します。

この不可解な挙動の根底には、Word行送り設定の仕組みと日本の印刷文化特有の「行グリッド線」が存在します。Wordの日本語版は、便箋や原稿用紙のようにあらかじめページ内に見えない水平の升目(デフォルトでは約36〜38行/ページ、行送り約18pt前後)が敷かれています。フォントサイズが10.5ptであれば、文字の上限天地幅がグリッド線の許容範囲(行送り値)内に収まるため1行分のマス目に収まります。しかし、文字サイズを11pt以上に拡大した瞬間、フォントが持つ上下の余白(フォントバウンディングボックス)が行送り幅をわずか0.1ptでも超過し、システム側が自動的に「この文字は1マスには収まらない」と判断して2マス分(2行分)のグリッドをまるまる消費してしまうのです。

これが、設定画面で何も特殊な数値を触っていないにもかかわらず、ワード行間が勝手に広がる原因の正体です。さらに、外部からWebサイトのテキストやPDFの文章をコピー&ペーストした際にも、元の書式情報やフォントのラインハイト(行高情報)が引き継がれ、同様の吸着暴走が頻発します。

山崎 陸
著者

山崎 陸

最新のテクノロジーと生活デザインの融合をテーマに、国内外の最新トピックを発信しています。