引っ張ると締まる輪っかの結び方【2026年最新】プロの荷締め術

引っ張ると締まる輪っかの結び方【2026年最新】プロの荷締め術

引っ張ると締まる輪っかの結び方【2026年最新】プロの荷締め術にまつわる最新トピックを分かりやすく発信ます。

ロープワークを学ぶ初心者が最も混同しやすいのが、「引っ張ると締まる輪」と「キング・オブ・ノット」と称されるもやい結び(ボーラインノット)の違いです。この2つの境界線を曖昧なまま運用することは、時に人命に関わる危険を伴います。

決定的な相違点は「荷重がかかったときに輪の大きさが変化するかどうか」にあります。 引っ張ると締まる結び(スリップノットやエバンスノット)は、本線にテンションがかかると輪が無限に縮小し、対象物をギューッと圧迫・緊縛します。資材の結束や荷崩れ防止には極めて有利に働く反面、人命救助で要救助者の胴体に巻き付けたり、ペットの係留用首輪として使用したりすると、暴れたり引いたりした瞬間に激しい締め付けが発生し、骨折や窒息、血流停止といった深刻な惨事を引き起こします。

対する「もやい結び」は、輪の内部にどれほど数トンの荷重が加わろうとも、結び目の幾何学的構造によって輪のサイズが1ミリも小さくなりません。だからこそ、船を係留するボラードに引っ掛けるロープや、クライミングハーネスへの結束、ヘリコプターによる吊り上げ救助など、人体や固定構造物に輪をかける用途には、必ず輪の大きさが変わらない「ほどけない結び」が選定されているのです。

山下 哲也
著者

山下 哲也

デジタルガジェットとスマート家電の検証記事を多数執筆。失敗しないモノ選びを提案します。