伊勢参りにおいて、参拝の順番は古くから極めて重要視されてきました。伊勢の伝統的な習わしでは、「外宮(豊受大神宮)先参り、内宮(皇大神宮)後参り」が鉄則とされています。では、その道中にある猿田彦神社にはどのタイミングで参拝するのが最も自然なのでしょうか。
結論から言えば、「外宮参拝後、内宮に向かう直前」または「内宮参拝を終えた直後」に立ち寄るのが王道のルートです。とりわけ「新たな決断を下し、大いなる御神徳を仰ぐ」という目的を持つ参拝者の間では、まず猿田彦神社で迷いを祓い、道案内を祈願してから内宮へ進む手法が好まれる傾向にあります。
現地での移動計画を立てる際、2026年時点の交通動線を把握しておくことは必須です。JR伊勢市駅、近鉄宇治山田駅、近鉄五十鈴川駅の各駅からタクシーを利用すれば、およそ5分から10分程度で到着します。路線バスを利用する場合は、三重交通バスの「猿田彦神社前」停留所で下車してすぐ目の前です。
自家用車で訪れる場合は、駐車場ルールに注意が必要です。公式発表資料によると、参拝用駐車場は最初の入庫30分間は誰でも無料となっています。また、社殿で正式な御祈祷を受ける場合は駐車料金が無料免除となる規定です。神社東側の国道23号線沿いには「第二駐車場」が整備されており、交通安全祈願の車祓いを受ける車両はバス駐車場奥の「修祓所」に直接入庫する動線となっています。混雑期には宇治浦田周辺の市営駐車場も含めて満車となるため、午前中の早い時間帯を狙うのが賢明です。
また、毎月1日に執り行われる「朔日参り(ついたちまいり)」では、月次祭の斎行とともに多くの崇敬者が訪れます。三重県南部・尾鷲方面からの海の幸や旬の作物が朔日のお供えとして御奉献されるなど、地域に根づいた篤い信仰が今も息づいています。