2026年に入り、脳科学の分野からもこの球体への関心が寄せられている。オックスフォード大学の研究チームが発表した論文によれば、複雑な幾何学模様を目で追い、丸みを帯びた物体を手で撫でる行為には、副交感神経を優位にし、ストレスホルモンを急激に低下させる効果があるという。
マインドフルネスの新しいアプローチとして、瞑想セッションやセラピーの現場で球体を抱えるワークショップが全米で拡大中だ。デジタルデバイスの画面に追われ、神経をすり減らした現代人が最後に行き着いたのは、職人が一心不乱に糸を重ねた静かな時間だった。