夜行列車を利用するうえで、最も警戒すべきは翌朝の遅延リスクです。上りサンライズ出雲は、単線区間が長く急峻な山間部を走る伯備線を経由します。このルートは野生のシカやイノシシとの接触事故が極めて頻発するエリアとして知られています。
一度動物と衝突して車両点検が入ると、単線のため後続列車や対向列車との行き違い調整が連鎖し、30分から1時間以上の遅れが容易に発生します。さらに山陽本線・東海道本線に合流した後は、深夜帯を走行する長大なJR貨物列車のダイヤ乱れや、早朝の首都圏における濃霧・強風・人身事故の影響を直接受けることになります。
実際に、大幅な遅れ(概ね90分〜120分以上)が発生した場合、東京駅まで直通させずに熱海駅や小田原駅、品川駅などで運転を打ち切り、東海道新幹線への振替輸送が発動されるケースが少なくありません。当日午前に都内で絶対に外せない会議や冠婚葬祭を控えている場合は、「サンライズ出雲遅延運行情報現在」をJR西日本・JR東日本の運行情報サイトでこまめに確認しつつ、万が一の新幹線乗り換えも想定した余裕あるスケジューリングが不可欠です。