1年間の収穫量を決定づける最重要作業が冬の剪定です。まず徹底しなければならないのがキウイ冬剪定の時期の厳守です。適期は樹木が完全に休眠に入り、葉を落とした後の12月中旬から翌年2月上旬までに限られます。
多くの初心者が「暖かくなってきた2月下旬や3月に切ればいい」と作業を先延ばしにして大失敗を犯します。春先になると根が地中から大量の水分を吸い上げ始めるため、その時期に太い枝を切るとキウイ剪定で樹液が出る原因となり、切り口から水がポタポタと何日も滴り落ちて止まらなくなります。樹液とともに貯蔵養分が流出し、最悪の場合は樹全体が衰弱して枯死に至るため、寒冷期のうちに作業を終えることが鉄則です。
現場で最も頭を悩ませる「キウイ剪定どこを切るか」という判断基準は、以下の3つのステップで整理できます。
第1に、結果母枝の切り戻しです。前年に実をつけた枝は基部の実がついた跡から先を確認し、良質な花芽が充実している部分を残して先端を切り落とします。一般的には、太さ7〜10ミリ程度の充実した枝を選び、基部から5〜7芽(着果歴のない良い枝なら7〜8芽)を残して切り戻すのが基本設計となります。
第2に、枯れ枝、病害虫被害を受けた枝、他の枝と交差して擦れ合っている不要枝の元からの間引きです。
第3に、後述する強烈な「立ち枝・徒長枝」の整理です。結果母枝と結果母枝の間隔は、棚面で約30〜40センチの等間隔になるよう配置するのが理想であり、重なり合う枝は惜しまず元から剪定バサミで外します。