世界的なナチュラルガーデンブームの立役者といえば、オランダの世界的ガーデンデザイナー、ピート・アウドルフ(Piet Oudolf)だ。ニューヨークのハイラインや英国の有名庭園を手掛けた彼のデザインは、「枯れた後の姿」さえも美しいアートとして捉える斬新な美学に基づいている。彼の思考と作品世界を追ったドキュメンタリー映画『FIVE SEASONS ガーデン・オブ・ピート・アウドルフ』は、国内外の園芸ファンに大きな衝撃を与えた。
イギリスの王立園芸協会(RHS)をはじめとする世界最高峰の園芸組織も、アウドルフの提唱する自然主義的な植栽アプローチを高く評価している。従来の「几帳面に取り除かれた花壇」ではなく、宿根草やグラスが風にそよぎ、四季折々の枯れ色まで愛でるスタイルは、世界中のプロの造園業者から個人のガーデナーまで幅広く浸透した。