国際報道誌『Newsweek』と世界的データ調査会社Statistaが共同で発表する「World’s Best Hospitals」は、世界各国の医療関係者が最も注視する指標の一つです。この世界最高峰の病院ランキングにおいても、日本の医療機関の強みと課題が浮き彫りになっています。
歴代ランキングでは、米国のメイヨー・クリニックやクリーブランド・クリニック、カナダのトロント総合病院がトップ集団を形成しています。その中で日本勢として最上位を走るのが東京大学医学部附属病院や聖路加国際病院であり、世界トップ20前後から30前後にコンスタントにランクインしています。さらに亀田総合病院や九州大学病院、国立がん研究センターなども部門別で高い評価を得ており、日本の医療レベル世界評価は現場の最前線において確実に認知されています。
ただし、上位を独占する欧米のメガホスピタルと比較すると、国際治験の主導件数や英語対応力、世界中から患者を受け入れるメディカルツーリズムのインフラにおいて差をつけられています。純粋な手術手技や看護の献身度では引けを取らないものの、「世界中から最高峰の人材と研究資金を吸い上げる磁力」という視点で、メガホスピタル群との開きが存在します。