2007年に公開された続編『28週後...(原題:28 Weeks Later)』は、前作の直接的な出来事から約半年後を描いた作品です。米軍主導のNATO軍が介入し、ロンドン市内の安全地帯(グリーンゾーン)に復興都市を建設して難民を帰還させる大規模な再建計画が進められていました。
両作の決定的な違いは、「個人的なサバイバル・ドラマ」から「国家・軍事スケールのパニック・アクション」へのシフトにあります。第1作が低予算デジタルカメラによる閉塞感と詩的な美しさを重視したのに対し、続編はスペインの新鋭フアン・カルロス・フレスナディージョ監督がメガホンを取り、ハリウッド的な大規模ミリタリー・スペクタクルとして制作されました。
前作でダニー・ボイル監督が描いたのは「個人の暴力性と人間性の崩壊」でしたが、『28週後...』が暴き出したのは「組織的統制の脆さとバイオテロ的感染の再拡大」でした。無症状保菌者の妻を巡る父親の身勝手な行動からコード・レッド(全市民抹殺命令)が発令される阿鼻叫喚の展開は、前作とは異なる凄惨な絶望感を提示し、ファンの間でも好みが二分されるポイントとなっています。