国際大会のノックアウトステージにおいて、クロアチア代表の真骨頂と言えるのが「延長戦・PK戦における圧倒的な強さ」です。2018年大会ではデンマーク戦、ロシア戦、イングランド戦と3連続で延長戦以上を戦い抜いて決勝へ進出。2026年大会でも日本戦、ブラジル戦を連続でPK戦の末に撃破しました。
現場取材や選手の証言から浮かび上がるのは、徹底した「感情のコントロール」と「心理的バウンダリー(境界線)」の確立です。PK戦という極限のプレッシャー下において、相手チームが「外したら終わり」という恐怖に苛まれる中、クロアチアの選手たちは「自分たちのやるべきタスク」に完全にフォーカスしています。
リヴァコヴィッチは海外メディアのインタビューに対し、「PK戦は運ではなく、事前のデータ分析と相手キッカーの助走時の重心観察、そして迷いを捨てることの積み重ねだ」と明かしています。また、キッカー側もGKの重心をギリギリまで見極める冷静さを保っており、場数を踏むことで培われた「修羅場慣れ」が勝敗を分けています。