大手コミュニティサイトやSNS、医療相談掲示板に寄せられる当事者の生々しい投稿を分析すると、寝ても疲れが取れない状態がいかに個人の生活やキャリアを蝕んでいるかが浮き彫りになります。
都内のIT企業に勤務する30代男性の手記には、次のような切実な告白が綴られています。
「毎晩0時には就寝し、睡眠トラッカーでも8時間と記録されているのに、朝のアラームが鳴ると体がコンクリートで固められたように動かない。出社しても午前中は頭が働かず、ミスを連発してしまう。『しっかり寝ているのになぜ?気合が足りないのか』と自分を責め続け、精神的にも追い詰められていきました」
この男性は後に睡眠外来を受診し、重度の閉塞性睡眠時無呼吸症候群と診断されました。適切な治療を受けたことで、数年ぶりに「朝すっきりと目が覚める感覚」を取り戻したといいます。
また、知恵袋やSNS上では「家族や職場から『ただの夜更かし』『怠け癖』と誤解され、誰にも辛さを理解してもらえない」という孤立感を訴える声が極めて多く散見されます。体調不良を抱えながら無理に出社・勤務を続ける「プレゼンティーズム」による個人の生活破綻や労働生産性の損失は莫大であり、周囲の無理解がさらなるストレスを生んで病状を慢性化させる悪循環が現場のリアルな実態です。