なぜ妻は、取り返しのつかない嘘をついてまで他人の子を夫の子として育てる道を選ぶのでしょうか。カウンセリング現場や法廷闘争で浮き彫りになる托卵妻の心理と理由には、複雑な背景が絡み合っています。
代表的な理由の一つが、「夫の男性不妊やレスへの絶望」です。子どもを強く望むプレッシャーや焦りの中、夫側の原因で妊娠に至らないストレスを抱え、行きずりの関係や不倫相手との間で予期せず妊娠してしまうケースです。また、「生物学的に優れた遺伝子を残したい」という無意識の本能的欲求や、愛人との情事の末に「愛する人の子どもを産みたいが、現在の経済的安定や家庭は壊したくない」という極端な自己保全心理が働くこともあります。
いずれの場合も、「夫に打ち明ければ家庭が破綻する」「中絶手術を受けることへの罪悪感」といった心理的プレッシャーから、真実を隠蔽したまま出産を決意する女性が少なくありません。