スーパーの青果コーナーでメロンを選ぶ際、まず目を向けるべきは表面に広がるネット(網目)の形状です。マスクメロン(アールス系)に代表される網目は、単なる模様ではなく、果実内部の果肉が急激に肥大化する過程で表皮がひび割れ、それを塞ぐために分泌されたかさぶた(コルク層)が隆起したものです。
つまり、網目の密度が細かく、一本一本の線が均一に盛り上がっている個体は、光合成によって生成された糖分が果実に十分に行き渡り、水分管理と温度管理が完璧に行われた環境で健康に育った動かぬ証拠です。逆に、網目の線が途中で途切れていたり、太さに極端なムラがあったりするものは、生育途中で急激な温度変化や水分ストレスを受けた可能性が高く、甘みにばらつきが生じやすくなります。
さらに見逃せないのが「持ったときの重量感(比重)」です。同じ大きさのメロンを比較した場合、手に持ったときにずっしりと重みを感じる個体を選んでください。果実の比重が高いものは、内部に空洞がなく果汁と肉質が緻密に詰まっており、糖度センサーの測定でも安定して糖度14度以上の高数値を記録する傾向があります。スーパーで選ぶ際は、果皮に傷がなく、左右対称で丸みが均整な球体であるかを正面と真上から確認することが確実な選別への第一歩です。