放送当時の視聴者コミュニティやSNS(旧Twitter)、レビューサイトにおける反応を検証すると、本作は放送回によって評価のフェーズが明確に変化していました。
序盤の第1話から第2話にかけては、「第1話のラストで結ばれた瞬間に事故に遭う展開があまりにも過酷すぎる」「月曜の夜から辛い気持ちになる」といった悲鳴交じりの感想が散見されました。しかし中盤以降、単なるメロドラマではなく、リハビリテーションの過酷さや介護を巡る家族の心理描写が緻密に描かれるにつれ、「心理描写の解像度が異常に高い」「涙が止まらない」という肯定的な評価へと大きく傾いていきました。
また、本作には物語を立体的に読み解くための象徴的な伏線が数多く散りばめられていました。
- カセットテープとMD:高校時代の音源や吹き込まれたメッセージは、デジタル時代における「失われない記憶の器」として機能し、遥斗の深層心理を呼び覚ます重要な鍵となった。
- 名刺とポストカード:明日香が遥斗に宛てた直筆のメッセージカードは、言語コミュニケーションが困難になった遥斗にとって、外部社会と自分を繋ぎ止めるアンカー(錨)の役割を果たした。
- スカイツリーと展望スポット:高校時代に見上げた景色と、大人になってから見下ろす景色の対比が、登場人物たちの時間の不可逆性と精神的成熟を象徴していた。
ネット上の熱心な視聴者たちは、画面の隅に映るカレンダーの日付(365日ではなく閏年の『366日』が何を指すのか)や、登場人物の衣装のカラーパレット(明日香の暖色と遥斗の寒色が徐々に調和していく過程)を細かく分析するなど、高密度の考察合戦が繰り広げられました。