切れない刃を使い続けることは、作業効率を落とすだけでなく、エンジンや駆動ベルトに過大な負荷をかけて機械寿命を大幅に縮める主因となります。安全かつ正確な自走式草刈機替刃交換方法を把握しておくことは、機械維持の基本原則です。
替刃交換時の絶対原則は「点火プラグのキャップを必ず抜くこと(電動機ならバッテリーを外すこと)」です。手で刈刃を回した際、シリンダー内に残った圧縮混合気によってエンジンが突然初爆を起こし、刃が回転して指を切断する重大事故が過去に多数報告されています。
車体を持ち上げる際は、キャブレターやエアクリーナーが上側になる方向に傾けなければなりません。方向を誤るとエンジンオイルがエアクリーナー内に逆流し、白煙を吹いて始動不能になります。フリー刃の固定ボルトや緩み止めナットは草の摩耗粉によってすり減りやすいため、刃の交換2回につきボルト・ナットも1セット新品に交換するのが安全基準です。締め付けトルクを適正に保ち、ボルトのガタつきがないか毎作業前に確認する習慣が、作業中の刃飛び事故を未然に防ぎます。