湾岸部や都心部に林立するタワーマンションは、暴風への強固な耐性を持つ一方で、停電時には脆弱性を露呈する。電気室が地下や低い階にある場合、浸水によって受変電設備が壊れ、エレベーターや給水ポンプが長期間停止するリスクを抱えているためだ。
高層階に住んでいるから水害は関係ないという考えは捨てなければならない。水が出ない、エレベーターが動かない、トイレが流せないという「都市型孤立」に陥る家庭が後を絶たない。非常用バッテリーの確保や数日分の飲用水・簡易トイレの備蓄は、タワーマンション住民にとって必須の嗜みと言える。