「月に何度も背中シェーバーと格闘し、ニキビに怯える生活から解放されたい」という層が最終的に行き着くのがプロによる脱毛です。しかし、背中の脱毛には他の部位にはない特有の落とし穴が存在します。それが「硬毛化・増毛化」現象です。
日本医学脱毛学会などでも長年議論されている通り、背中や二の腕のようなメラニン色素の薄い産毛地帯に中途半端なエネルギーの光やレーザーを照射すると、毛根組織が破壊されずに逆に活性化され、以前より太く長い毛が生えてくるリスクが一定確率(約1〜10%)で発生します。この医学的リスクを念頭に置いた上で、エステ脱毛と医療レーザー脱毛の客観的評価を下す必要があります。
サロンのエステ光脱毛(IPL方式など)は、痛みが少なく1回あたりの単価が安価(背中全体で1回あたり4,000円〜8,000円前後)に見えるため門戸が広いです。しかし、毛母細胞を破壊する出力が出せないため、産毛を完全に減らすには20回以上の通院を要するケースが多く、途中で硬毛化を起こした際のアフターフォロー(追加照射無料や医師による診察)が不十分な契約形態が散見されます。
一方の医療脱毛クリニックでは、蓄熱式ダイオードレーザー(メディオスターなど)や熱破壊式ヤグレーザー、アレキサンドライトレーザーを医師の管理下で使い分けます。総額費用は背中単体5回コースで50,000円〜90,000円前後と初期投資は高額になりますが、硬毛化保証制度を明文化しているクリニックを選べば、万が一の際も追加費用なしでレーザー種類の変更や針脱毛(ニードル脱毛)によるリカバリーが可能です。
自力でのシェービングに構造的な限界を感じ、長期的な費用対効果と肌の安全性を最優先するのであれば、医療機関でのテスト照射を経てからの医療脱毛契約が最も後悔の少ない選択肢となります。