山間部や高齢化が進む団地では、小型のEVトラックに商品を満載した「移動式コンビニ」が走り回っている。単に商品を運ぶだけではない。車体側面には大型タッチパネルが搭載され、行政手続きの代行やオンライン診療の予約までこなす。
買物難民と呼ばれる人々にとって、週に数回やってくるこの車両は命綱だ。おしゃべりを楽しみ、近況を報告し合うコミュニティの場としても機能している。デジタル技術が進化すればするほど、こうした泥臭い人の繋がりを支える機能が光を放つ。
テクノロジーを過疎地にまで届ける物流網の強靭さ。これこそが、日本の流通システムが世界から注目され続ける最大の理由と言えるだろう。