ファンがこの場所に惹きつけられる最大の理由、それが青山限定コレクションの存在である。パリ・コレクションで発表される最先端のルックとは一線を画し、青山という特別な空間のためだけにデザインされた限定バッグやTシャツ、アウター類は、市場に出回る数が極めて少ない。特に吉田カバンとのコラボレーションによる台形レザーバッグや、独特の加工が施された限定ラインは、入荷と同時に即完売する現象が今も続いている。
コムデギャルソン青山店における最新の入荷傾向を分析すると、不定期に行われるゲリラ的なデリバリーが特徴だ。立ち上がりシーズンだけでなく、月中に突如として限定カプセルコレクションが投入されるケースが増えている。店頭のラックに並ぶタイミングは完全にシークレットとされており、日頃からショップに通うコアなコレクターや、スタッフとの信頼関係を築いている顧客でさえも予測が難しい。この「いつ何が入るかわからない」という緊張感こそが、入手困難品の価値をさらに引き上げている。