中学受験の現場取材を進めると、模試の成績表に振り回され、精神的に追い詰められる保護者の悲痛な告白が後を絶ちません。SNSや進学相談の場では、模試結果に対する生々しい叫びが日々交わされています。
「小学校のカラーテストでは常に95点以上、通知表も『大変よい』ばかりだった娘が、小4の冬に受けた大手塾の入塾テストで偏差値38を叩き出し、目の前が真っ暗になった」(都内在住・小6保護者)
「日能研の公開模試で55前後を維持していたため、試しにSAPIXオープンを受けさせたところ、偏差値42まで急落。子どもが自信を喪失してしまい、復調させるまでに数ヶ月を要した」(神奈川県在住・小5保護者)
現場のベテラン指導員によると、日能研 偏差値 推移や四谷大塚の推移グラフにおいて、小4から小6にかけて数値が徐々に下降する現象(いわゆる「偏差値の目減り」)は珍しくありません。これは子どもの学力が低下したのではなく、学年が上がるにつれて周囲の受験生も猛烈に勉強し、母集団全体のレベルが底上げされるために起こる自然な力学です。
こうした構造的背景を理解していないと、「うちの子は成績が落ちている」「努力が足りない」と家庭内で叱責を重ねてしまい、親子の信頼関係を根底から破壊する事態を招きます。