彼のバックボーンを語る上で欠かせないのが、幼少期の海外体験だ。父の急逝後、母・尾崎繁美と共にアメリカへ渡った裕哉は、ボストンで少年時代を過ごした。異国の地で多感な時期を過ごす中、彼にとって言葉を超えたコミュニケーションツールとなったのが音楽だった。
洋楽ロックやR&B、ポップスを浴びるように聴き、ラジオから流れる旋律に耳を澄ませた日々。帰国後、慶應義塾大学へと進学し学問に励む傍らで、彼は自らの足でライブハウスのステージを踏み始める。父の遺伝子を持ちながらも、アメリカ育ちならではのグローバルな感性が、彼の音楽性の太い骨組みを作っていった。