どれほど丁寧に洗っても、乾燥の工程で形状を崩してしまっては元の木阿弥です。多くの人がやってしまいがちな「洗濯バサミでつばを挟んで吊るす」「物干し竿に引っ掛ける」という干し方は厳禁です。水分の重みでクラウンのトップが伸びてしまい、乾いたときに頂点が凹んだ不格好なシルエットになってしまいます。
そこでプロや洗濯愛好家がこぞって実践しているのが、「調理用ザル(直径18〜22cm程度)」を使った平干しテクニックです。
ザル干しの手順:
1. すすぎと短い脱水が終わったら、清潔な乾いたバスタオルでキャップの内外を挟み込み、手のひらで圧をかけて水分を吸い取ります(タオルドライ)。
2. 直径が頭のサイズに近いステンレス製やプラスチック製のザルを用意します。
3. ザルの底面を上に向け、そこにキャップのクラウンをすっぽり被せます。
4. 後頭部のアジャスターをしっかり締め、手でフロントパネルのシワをピンと伸ばして形を整えます。
5. 直射日光を避け、風通しの良い日陰に置いて自然乾燥させます。
ザルはメッシュ構造になっているため内側の通気性が抜群で、生乾き臭の原因菌の増殖をブロックしながら、頭部の美しい半球状(ドームライン)を均一に保ちます。直射日光に当てると紫外線の影響で染料が分解し激しい退色を引き起こすため、必ず「風通しの良い日陰」で干してください。
もし過去の洗濯ミスでコットンキャップが縮んでしまった場合は、家庭用のスチームアイロンを使って繊維を再拡張させることが可能です。キャップの内側にきつめに丸めたタオルをぎっしり詰め、頭の形にテンションをかけた状態にします。そこへアイロンのスチーム(蒸気)だけを外側から2〜3cm離してたっぷり当て、熱と蒸気でコットンの縮小した繊維を緩めます。そのまま手で生地を引っ張りながら冷めるまで放置することで、約0.5〜1サイズ分のゆとりを取り戻すことができます。