「視聴率が高い作品=最も面白い作品」とは限らないのが近年のドラマシーンの醍醐味です。2021年春ドラマのネットの反応や評判を改めて分析すると、視聴率の枠に収まらないカルト的人気を誇った名作が際立ちます。
その筆頭が、カンテレ・フジテレビ系で放送された『大豆田とわ子と三人の元夫』です。平均視聴率は6%台にとどまったものの、ギャラクシー賞をはじめ数々のドラマ賞を総なめにしました。毎話繰り出される洗練された会話劇、予想のつかない人生の機微を描いた展開に、目の肥えたドラマファンから「2020年代屈指の大傑作」と絶賛を集めました。
また、日本テレビ系土曜ドラマ『コントが始まる』も、コアな支持層から熱烈な口コミが広がった一本です。夢を諦める選択を迫られた若者たちの切実な心情描写が、同世代だけでなく幅広い世代の胸を打ちました。大衆的な爽快感を求めるなら『ドラゴン桜』、深い余韻や人間ドラマを味わうなら『大豆田とわ子』『コントが始まる』が、2021年春ドラマのおすすめ名作として今なお双璧をなしています。