人は一晩の睡眠中にコップ1杯分(約200ml)の汗をかきます。夏場や体調によってはその量が500mlを超えるケースも珍しくありません。汗そのものは分泌直後にはほぼ無臭ですが、寝具に染み込んだ汗や皮脂、剥がれ落ちた角質を餌にして、わずか数時間で雑菌が猛烈な勢いで増殖します。
シーツを洗わないリスクとダニ対策の観点から見ると、放置されたシーツは高温多湿な環境が整い、チリダニにとって格好の繁殖環境となります。ダニの糞や死骸はハウスダストアレルゲンとなり、睡眠中の鼻づまりやくしゃみ、原因不明の肌荒れや背中ニキビを引き起こす直接的な引き金になります。衛生微生物の培養実験では、1週間洗濯しなかったシーツの菌数が、排水溝やトイレの便座に匹敵するレベルまで跳ね上がることが実証されています。「週1回の洗濯」でも、汗を大量にかく時期には衛生管理として不十分な場合があるのです。