現場で行われていたのは、体操などと呼べる代物では到底なかった。施術者はうつぶせにした赤ちゃんの背中を強く圧迫し、首を限界まで後ろへ反らせ、頭部と足先が触れんばかりのエビ反り状態を強要した。気道は完全に塞がれ、頚椎には致命的な負荷がかかる。苦痛のあまり顔を真っ赤にして泣き叫ぶ赤子に対し、施術者は「毒素が出ている」「好転反応だ」と言い放ち、拘束を緩めることはなかった。
生後わずか数か月の乳児は自力で逃げることも、言葉で苦痛を訴えることもできない。呼吸が制限され、チアノーゼを起こして意識を失いかけている状態すら「リラックスして眠りに入った」と偽りの説明がなされていた。医学的知識を持たない保護者は、目の前で我が子が拷問のような負荷に晒されているにもかかわらず、白衣や権威めいた肩書を信じ込まされ、制止する機会を奪われてしまったのだ。