フィナンシャル・タイムズやブルームバーグなどの欧米経済メディアは、彼の行動を「日本型経営に対するアンチテーゼ」として長年報じてきた。リスク回避を最優先する日本の伝統的大企業の中で、自己資金と企業の信用をギリギリまで賭けて巨大事業に挑む姿は、シリコンバレーの起業家精神そのものに見えるからだ。
もちろん、独断専行とも取られかねない強いトップダウン体制への批判や、莫大な有利子負債に対するリスクアセスメントの厳しさは今も残る。しかし、失敗を恐れて停滞を続ける多くの日本企業の中で、彼が見せる「リスクを取る姿勢」そのものが、停滞する日本経済に対する力強い刺激となっていることもまた事実である。