多くの昭和・平成生まれの記憶に刻まれているのが、展示の後半に突如として現れる「拷問・処刑コーナー」だ。ギロチン、鉄の処女(アイアン・メイデン)、そして生々しい血の演出。なぜ観光タワーのなかに、これほどおどろおどろしいエリアが作られたのか。
一説には、ロンドンの本家マダム・タッソー館にある「恐怖の部屋(Chamber of Horrors)」を踏襲したためと言われているが、日本のそれはあまりにも容赦がなかった。薄暗い通路を進むと聞こえてくる不気味な効果音と、人形たちの苦悶の表情。泣き叫ぶ子供たちの声が響くあの空間は、間違いなく昭和のエンタメが持っていた「毒」そのものだった。