ネット上の掲示板やSNSでは、「数千万円〜数億円の賞金を稼げる華やかな世界」というイメージが先行しがちです。しかし、米ツアー参戦の舞台裏には、一般にはあまり知られていない厳しい現実が存在します。
第一に、米国内および世界各地(アジア・欧州)を転戦するための莫大な経費です。航空券代、ホテル代、専属キャディへの報酬や経費負担、トレーナーや通訳の帯同費用を含めると、年間で2,000万円から4,000万円前後の活動資金が必要となります。予選落ちが続けば、賞金はゼロのまま経費だけが嵩んでいく過酷なビジネス構造です。
第二に、言語と文化の壁による精神的孤立です。日本国内ツアーとは異なり、食事の手配から移動スケジュールの管理まで、すべてを自らコーディネートしなければなりません。ネット上では「調子が悪い」「練習不足ではないか」と短絡的に批判されるケースも見受けられますが、実際には時差ボケ、移動疲労、孤独感といった見えない重圧と戦い続けているのが選手たちの実情です。