製品の進化も止まらない。最新世代のアイコス イルマ(IQOS ILUMA)では、従来の加熱ブレードを廃止し、スマートコア・インダクション・システムという磁気加熱方式が採用された。これによりブレードの破損や残渣の焦げ付きによる風味の劣化を防ぎ、メンテナンスの手間を大幅に軽減することに成功した。
一方で、機器の構造が変わっても加熱に伴うタバコ葉の熱分解反応そのものが消えるわけではない。2025年から2026年にかけて発表された海外の最新研究論文では、超微粒子状物質(PM2.5相当)の吸入による心肺系への長期的影響について調査が進められている。急性的な気管支への負荷や血管内皮機能の低下は、従来の加熱式製品と同様に観察されており、機器がどれほど洗練されても、タバコ本来の生体リスクを完全に消し去ることはできないことが明らかになりつつある。