針と糸を手に取り、布の断片を縫い合わせる。トップスターの座を降りた彼女が長年情熱を注いできたのがキルト創作だ。作品展に出品される緻密なパッチワークには、日々の平穏な時間と深い愛情が余すところなく織り込まれている。作品集が出版されるたびに大きな反響を呼ぶが、本人はあくまで趣味の領域を崩さない。職人のような寡黙な集中力で、自らの表現を静かに深めている。
夫である俳優・三浦友和との絆は、今も理想の夫婦像として語り継がれる。お互いを尊重し合い、長年寄り添い続ける姿は芸能界随一の信頼感を誇る。長男で歌手の三浦祐太朗をはじめとする息子たちも独立し、近年では初孫の誕生という新たな慶事にも恵まれた。家族の集いでは優しい笑顔を見せ、手料理を振る舞う良き母、良き祖母としての素顔がそこにある。表舞台の栄光を誇ることは一切なく、家族の幸せを守ることに全力を注いできた彼女の選択は、確かな実を結んでいる。