佛教之王堂を取り巻く噂の中で最も関心を集めるのが、「海外王室との深いつながり」「著名人・芸能人の信者疑惑」、そして「過去の宗教トラブル」です。公的記録や過去の取材データに基づき、それぞれの真実を検証します。
カンボジア王室および各国指導者との結びつき
2008年の開山落慶入佛法要、および同地で開催された「全世界仏教サミット」には、カンボジアのノロドム・シハモニ国王、ノロドム・シアヌーク前国王夫妻をはじめ、ブータン王室要人、スリランカやタイなど世界五大陸32カ国・地域の仏教最高指導者や国家元首級ゲストが多数列席しました。これは誇張された噂ではなく、報道機関に公開された紛れもない事実です。念佛宗は「仏教サミット」を主導することで、アジア各国の王室や僧王との外交的パイプを構築し、自らの権威づけと国際的認知を確立する戦略をとってきました。
「芸能人が多数入信している」という噂の正体
ネット上では特定の有名俳優、落語家、歌舞伎役者、大相撲元横綱などの実名が挙げられ、「念佛宗の信者ではないか」と取り沙汰されることがあります。しかし調査によると、落慶法要などの公式式典に文化人・伝統芸能関係者・スポーツ選手が来賓や招待客として参列した事実が、いつの間にか「熱心な信者である」とネット掲示板等で飛躍・拡大解釈されたケースがほとんどです。個別の信仰告白が公表されている極めて稀な例を除き、大半の芸能人信者説には確固たる証拠がありません。
過去の金銭トラブル・訴訟をめぐる経緯
一方で、手放しの賞賛ばかりではありません。加東市宗教トラブル調査の観点から過去の報道資料や判例データベースを辿ると、1990年代から2000年代にかけて、元信者や遺族による脱会時の返還請求訴訟、修行や寄付金の拠出を巡る複数の法廷闘争が存在したことが確認できます。
教団側は「自発的な喜捨である」と主張し、原告側は「不安を煽られて過大な金銭を支出させられた」と対立。一部では和解や請求棄却となった事案もあるものの、これらの過去の裁判闘争や週刊誌による追及報道が、現在も続く「警戒すべき新興宗教」というパブリックイメージを形成した決定打となっています。