テレビや新聞各社による政治ドキュメンタリー・選挙報道のアーカイブを振り返ると、彼女の表情の変遷が鮮明に浮かび上がる。女性知事としてスポットライトを浴びた当時の華やかさの裏で、カメラが捉えていたのは、分厚い予算書とにらみ合い、深夜まで幹部職員と議論を重ねるストイックな姿だった。
伝統的な大相撲の土俵に上がれなかった象徴的な出来事など、数々のジェンダーの壁に直面しながらも、感情論に逃げず制度のあり方を問い続けた。激しい政局の渦中にあってもぶれないリアリストとしての立ち居振る舞いは、派手なパフォーマンス政治とは一線を画す信頼を積み上げている。