爪は骨やカルシウムの塊ではなく、皮膚の角質層が特殊に硬化してできた爪の主成分ケラチン(硬ケラチン)という硬質なタンパク質でできています。髪の毛と同じ仲間ですが、硫黄を含むアミノ酸「シスチン」の割合がより多く、非常に頑丈な強度を保っています。
爪が伸びる源泉は、根元の皮膚の奥深くにある爪母の役割と再生機能にあります。爪母にある細胞が活発に分裂を繰り返し、新しく作られた細胞が古い細胞を前方へと押し出します。押し出された細胞は徐々に角化して硬い爪甲へと変化していきます。
爪が伸びるスピードと仕組みには一定のリズムがあります。手の爪は1日に約0.1ミリ(1か月で約3ミリ)伸び、足の爪はその半分程度のスピードで成長します。爪母で生まれた細胞が爪先(フリーエッジ)に達して生え変わるまでには、手の爪で約4〜6か月、足の爪では約1年〜1年半の年月を要します。
なお、爪母が強い外傷や感染症によって深いダメージを受けると、爪の再生が一時的に停止したり、変形した爪が生え続けたりするリスクがあります。根元部分への強い衝撃や過度な圧迫には十分な注意が必要です。